債務整理を依頼するにあたっての専門家を選ぶポイント

最近、法律事務所・司法書士事務所の債務整理宣伝やホームページが増えております。そこで、債務整理を依頼するにあたっての事務所選びの「ポイント」を記載しますので、ご参考ください。
同業者の方なら
 
地域密着の事務所
確実な債務整理のためには、弁護士や司法書士との直接面談が不可欠です。
現在、東京や大阪などの法律事務所や司法書士事務所が、「全国対応」と称して宣伝を行っております。過去に債務整理に関しては、依頼者(相談者)との面談をしないことから、依頼者との間でトラブルが多々発生しました。

そこで、依頼者と直接面談を行い、債務の内容、生活状況等を聴き取り、債務者の現状を十分に把握した上で事件処理についての見通し等を説明すべき(「直接面談の原則」)とするなどを内容とする「債務整理事件処理に関する指針」を日本弁護士連合会・日本司法書士会連合会が発表しました。
債務整理は人生を左右する重大な決断です。それをすぐ話を聞きに行けない場所にある事務所に依頼してもいいでしょうか?そのため面談に便利な地元の専門家に依頼することをお勧めです。
ただし、但し、依頼者様側で「ネット等で調べたら、この先生は評判が非常に良いので遠方でも依頼したい」という場合は良いと思います。

●「出張相談」には注意
ひどい事務所になると、ホームページ等で「○○○で相談」などと記載し、あたかも地元に事務所があるように勘違いさせるような宣伝を行っています。しかし、出張は一時のものであり、上記事務所の弁護士や司法書士がその地方に常駐しているわけではありません。


明朗な報酬体系(ホームページに報酬形態を掲載せず)
現在債務整理の報酬に関しては、弁護士や司法書士の指針が決められております。
依頼する事務所選びの際、報酬額がその指針に沿っていることは大前提なのですが、ホームページに料金が明示されていない事務所には気を付けたほうが良いと言えます(事務所で説明するからまずは来てくださいなどと言っている事務所は論外だと思います。)

法テラスが利用できる事務所であること
法律扶助とは、収入の少ない依頼者を国が救済しようという制度です。
しかし受任する側からすれば、報酬がかなり安いのでいわゆる「割に合わない」となるので、あえて法律扶助契約していない事務所が数多くありますが良くないと思います。
法律扶助契約をしている事務所か否かの見分け方として「この事務所は法テラスを利用できますか」と聞けばわかります。

素人にもわかりやすく説明してくれるか。
大原則です。納得したうえでご依頼ください。

●電話で相談に応じてくれるか。
ちょっとした相談でも、受け付けてくれない事務所もあるそうです。



事務所によっては説明になかった費用が突然発生する事があり、依頼してからでは、相手の言うとおりに報酬を支払うしかないという事になりかねないので、最初にしっかりと費用を確認する必要があります。